災害に強いマンション、途中階にも備蓄倉庫が設けられているか...

災害に強いマンションの条件とは?

直下型の阪神淡路大震災では、
ライフラインの供給がストップしてから、
復旧までに電気が3日程度、水道が1週間〜1か月程度、
ガスが3週間〜2か月程度かかったと言われています。

 

災害に強いマンションの条件としては、
ライフラインが断たれても数日間は
自給できるマンションであることといえそうですね。

 

そのためには、マンション内部の設備を
地震災害に備えて強化しておくことが望まれます。

ライフライン確保のための防災設備対策とは?

ライフラインを確保するため、専門家などは、
例えば、非常時の電気と水の確保に向けた
防災設備対策として、次のようなことを勧めています。

■受水槽内の隔壁を工夫し、給水車から補給できるようにする。
■受水槽に非常用取水栓を取り付けて、取水できるようにする。
■受水槽に緊急遮断弁と感震器を設けて、地震時における水源の流出を防ぐ。
■地下水槽(防火水槽や雑用水槽)を設け、災害時に汲み上げる非常用小型ポンプや濾過装置を常備する。
■自然エネルギーを活用した発電設備を設置する。例えば、太陽光発電などです。
■非常用電源を設置する。例えば、自家用発電機や蓄電池などです。...など

 

もちろん、こうした対策が
すべて絶対に必要というわけではありませんが、
1つの参考として考えていただければと思います。

 

また、大規模マンションでは、
敷地が広域避難場所に指定されているケースがあります。

 

災害時は、居住者のみでなく、
地域住民の避難場所として活用されるので、
防災備蓄施設や防火槽、
災害時に使用されるベンチ兼用炊き出しカマドなどが
準備されている場合もあるようですよ。

 

購入を検討しているマンションがあれば、
どのような防災や減災対策が施されているか、
事前に十分にチェックしておきたいですね。

 

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食料と飲料水は最低でも1週間分?

大地震に対する対策は、当然個人でも必要ですよね。

 

高層階に住んでいるのであれば、大災害が起きたら、
しばらくは外部からの救援物資は届かないと覚悟して、
何日間かマンション内に籠城できるように、
普段から家庭内に必要な食料や飲料水、
生活必需物資を備蓄しておかなければなりません。

 

最低でも、1週間分の水と食料は
備蓄しておきたいところです。

途中階にも備蓄倉庫が設けられているかを確認しよう!

最近は、マンション館内に
防災備蓄倉庫を備えていることも少なくないようですね。

 

通常、備蓄倉庫は、
1階あるいは地下に設けられるケースが多いです。

 

また、支援物資は1階までしか届きません。

 

なので、もし超高層で
エレベーターが完全に停止してしまった場合には、
ポリタンクを持って階段をいちいち昇り降りして
飲料水などを運び上げなくてはなりません。

 

これは結構な労力を要するので大変ですよね。

 

もちろん個人差はあるのでしょうが、
自力で生活物資を運んで生活できる限界は、
5〜8階程度ではないですかね。

 

最近の超高層マンションなら、高層難民対策として、
途中階の5階とか10階ごとに、
災害時に備えた防災備蓄倉庫を設ける物件も現れています。

 

高齢世帯や小さな子供のいる世帯でしたら、
途中階にも備蓄倉庫が設けられているかどうかも
しっかりチェックしておいた方がいいですね。

災害時にトイレや入浴は可能か?

高架水槽の貯水量というのは、一般に
全戸の使用量の1日未満程度が多いと言われています。

 

ちなみに、トイレは一回の利用(大)で
およそ10〜20リットルの水を使用します。

 

災害時にトイレが使用できるのは、
生活用水に十分な備蓄があって、
しかも汚水の排水設備に
折損などの被害がないことが条件になります。

 

また、入浴については、
地震発生直後に生活用水を確保するために、
多くの住戸でバスタブなどに注水すれば、
水道管が大丈夫で、
非常用電源も動いているうちは良いのですよね。

 

でも、そうでなければ、
貯水槽内の水はあっという間になくなってしまいますよね。

 

なので、入浴後の残り湯を流さないでおくとか、
使う前にあらかじめ貯めておいて
沸かして入浴するのが理想的です。

 

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