耐震・免震・制震の技術はどの程度なの?

一番揺れを吸収するのは免震構造?@

耐震、免震、制震のうち、
地震の際の建物のダメージが一番小さいのは
免震構造と言われています。

 

耐震構造よりも揺れの強さを
半分以下に小さくできるそうですから。

一番揺れを吸収するのは免震構造?A

一般的に、免震構造というのは、
中低層の建物では効果が大きいのですが、
細長いタワー型の超高層ですと、免震の効きは
あまりよくないと言われているんですよね。

 

この原因は、超高層はもともと地震による揺れが
ゆっくりとしているので、免震装置を付けても
劇的な効果が得られないからだそうです。

 

といっても、免震装置を付ければ、高層階でも、
よりいっそうゆっくりと揺れるようになりますから、
安心度は高まることになりますよね。

 

最近は、技術の発展で超高層や軟弱地盤でも、
より効果を発揮できる免震装置が開発されているそうですね。

 

さらには免震と制震を上手く組み合わせ、
より効果的に揺れを吸収、
伝わりにくくしたりもするそうですから今後期待が持てますね。

免震構造の普及の課題は?

免震構造が今後普及していくための課題としては、
コストがあげられます。

 

一般的な中低層マンションの場合、
免震構造は耐震構造に比べて
建築費が5%ほど高くなると言われていますからね。

 

超高層では
免震で建物の柱や梁を大きくしないで済みますので、
建築費を安くできるケースもあります。

 

いずれにしましても、
免震構造や制震構造を選択しているマンションでしたら、
大地震の時でも建物や住戸内の損傷が小さくなりますので、
地震に対してより安心なマンションであることは確かです。

 

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耐震・免震・制震の技術はどの程度なの?

建物の倒壊や破壊が生じなくても、
建物の損傷や家財の被害については
不安が付きまといますよね。

 

東日本大震災の教訓として、
建物の被害が少ないことはもちろんですが、
より揺れにくい構造にすることが今後の課題とされているのです。

 

いかに地震に耐えるのか、いかに揺れを抑えていくのか、
各構造にはそれぞれの特徴があるわけで、
免震や制振装置にも、
現在色々なタイプのものが出てきています。

 

実際、免震と制震を有効に組み合わせて、
さらにより揺れにくいマンションも販売されてきているんです。

 

担当者に、採用されている構造や免震・制震装置なら
どのような特徴があるのか、
効果はどうかなど、しっかり聞いてみるようにしてください。

地盤や建物の形状に合わせて構造を選ぶ?

地震や免震、制震のうちどれが最も有効かについては、
一概に言うことはできないのですよね。

 

なので、実際のところは、物件に応じて、
地盤や立地、建物の高さ・形状、コストなどを
総合的に判断して決めたいですね。

 

もし検討中のマンションで、
どうしてその構造を採用しているのか、
免震の効果はどうなのか、

 

メリットだけでなくデメリットもあるのかなど、
販売員に聞いてみてください。

 

命を守るとか資産としての住まいを守る、
その観点から地盤や立地、基礎や建物構造など
地震に強いマンションを探したいですね。

 

それが個人でできる
最大のリスク管理といえるのかもしれません。

 

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震度6強の地震に耐えうるマンションを選ぼう!

最近のマンションは、最低でも50年以上は住めますよね。

 

適度で定期的な点検・メンテナンスを怠らなければ
寿命はさらに伸長しますしね。

 

一方で、ここ数十年のうちに、首都直下型地震や
東海・東南海・南海大地震に見舞われる可能性が
高まっていると言われていますよね。

 

ということは、いずれ震度6強の大地震に遭遇するリスクが
高いことを想定して、物件選択を行う必要がありそうです。

 

東日本大震災の影響で止まっていたマンション販売ですが、
現在は動き出しているそうですから、
各事業者は建物の耐震性など、
防災面の説明を充実させてくるでしょう。

 

もしわからない点等あれば、
納得のいくまでとことん説明を求めるようにしたいですね。

 

ちなみに、日本では大地震があるたびに
建築基準法を見直し、
安全基準を作ってきたのですよね。

 

そういったこともあって、
日本は世界的に見ても地震対策が進んでいるわけですが、

 

地震という自然災害がもたらす被害を
完全にハードのみでカバーすることは、
どんな技術をもってしても
難しいということは頭に入れておきたいです。

地震と建物の関係は?

大地震の際には、
様々な揺れが襲ってくると言われています。

 

東日本大震災の際、
東京都中央区の37階建てマンションでは、
揺れの激しかった上層階よりも
20階部分で損傷が起きたそうです。

 

中階層が損傷した原因としては、2次モードと呼ばれる
第二波の揺れの影響が指摘されています。

 

つまり、建物全体が大きくゆっくりと揺れ続けているところに、
次の揺れの波が襲ってきて、
ちょうどビルが「く」の字に腰をくねらせるように、
複雑な形に揺れたことが原因とされているのです。

 

とはいえ、
地震による建物の揺れというのはかなり複雑なので、
地震と建物の関係はまだまだ解明されていない部分が
少なくないのが現状なのですよね。

 

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