マンションの大地震・停電対策は?

大地震が起きたらマンションはどうなるの?@

大地震の規模や地盤、
建物の構造や状態などにもよりますが、
まずは次のようなことが起こると想定しておきたいです。

■ガラス破片の破損
■給水槽類の転倒
■外壁剥落
■給排水設備の折損
■躯体の破損...など

大地震が起きたらマンションはどうなるの?A

そして、電気やガス、水道などの
ライフラインが停止するだけでなく、
次のようなことも起こると考えられます。

■空調機器の停止
■セキュリティシステムの解除
■機械式駐車場の使用不能
■断水
■エレベーターの停止...など

 

こうした停電は、生活のすべてを直撃しますので、
その影響計り知れません。

 

一般的には、その後、電気の復旧が最も早く、
ガスや水道はその後を追います。

 

ここで注意しなくてはいけないのは、排水ですね。
これができないとトイレも風呂も、
実質的に使用できないからです。

 

それこそ生活できないという事態になるからですね。

 

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マンションの停電対策は?

マンションが停電した際の影響は計り知れません。
実際には次のようなことが起こるでしょう。

■オール電化機器(使用不能)
■照明設備(使用不能)
■機械式駐車場の停止(使用不能)
■玄関オートロック、セキュリティシステムの解除
■給排水停止で断水(使用不能)
■エレベータの停止(使用不能)

 

また、こうした停電が発生した事態に対しては、
次のようことに注意が必要です。

 

■停電が長時間続くと非常用電源が超過運転や過放電となり、防災設備が機能を失う恐れもあります。

 

■電気錠で通電時施錠型と呼ばれるタイプは、停電すると自動的に開錠されるものがあるので、確認するようにしてください。

 

■空調機器が使用不能となり、真夏は居室内で熱中症などになる恐れがあります。停電が長期化した場合には、部屋の向きや階によっては、コンクリートの蓄熱性もあり、夜間も室温が下がらず、健康に影響を及ぼす恐れがあります。

 

こうした事態に対する対策としては、
次のようなことが考えられます。

■開口部に断熱・遮熱対策を施す。
■マンション内の避難所の運営によって、居住者間のコミュニティーの醸成を図る。
■マンション内に避難所を設置するなど、体力と気力の消耗を最小限にして電力供給の復旧を待つ。

 

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非常用電源を備えたマンションなら安心?

最近は、東日本大震災の影響もあって、
非常用電源を備えたマンションの販売が増加しているそうです。

 

とはいえ、販売センターなどでは、
誤った説明がなされているケースもあるようですから
十分に注意してくださいね。

 

というのは、大規模マンションでは、
すでに非常用電源として
自家発電機が設置されていることがあるわけですが、

 

これは主に、非常用エレベーターや防災設備、
共用部分の照明、水道水のポンプアップなどに
使用されるものだからです。

 

つまり、各住戸に電気が供給されるわけではないのです。

 

また、自家発電機に使用される重油などの燃料は、
危険物に該当することから、
消防法で備蓄量の上限が規制されています。

 

実際、1回に動かせるのは、せいぜい4〜5時間程度
のところが少なくないと言われているんですよね。

 

なお、最新のマンションでは、
さらに蓄電池を組み合わせたものも現れていますが、
それでも決して十分ではないと思いますよ。

大地震が起きた際の非常用電源の確認を忘れずに!

もしも大地震に襲われたら、電気やガス、水道などの
ライフラインは一定時間、途絶えることは
覚悟しなくてはならないでしょうね。

 

たとえ大地震が起きても壊れない建物構造であったとしても、
ライフラインの供給が遮断されれば、
そこで人間が生活することは難しくなりますし。

 

特に、ほとんどのマンションの設備というのは
電気を頼りにしていますから、

 

電気設備が機能しなくなってしまえば、
ポンプも動きませんので、
蛇口から水も出ないということになるわけです。

 

なので、大地震が起きた際に、非常用電源では、
どの設備が動いて、どの設備が動かなくなるのか、
稼働時間はどの程度なのか、
といったことを事前に確認しておくようにしたいです。

 

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