マンション内で防災訓練、災害時に必要な物資...

マンション内で防災訓練はどのようにしたらいいの?@

防災訓練では、自主防災組織の各担当者が、
自分の役割を再認識することが重要になってきます。

 

災害時には、スプリンクラーや非常用警報装置などの
消防設備の誤作動が起こることも珍しくないですからね。

 

そのような時に、例えば、自らが火災発生の真偽を
確認して処置することはできませんよね。

マンション内で防災訓練はどのようにしたらいいの?A

また、鳴り響く火災報知機にしても
どうしてよいかわかりませんよね。

 

実際、管理業者や警備会社のスタッフも
被災し交通がマヒしている状況では、
速やかに駆けつけることは難しいですから、
大きな期待は禁物です。

 

また、昼間常駐の管理員の勤務時間外に
地震が発生した場合、
管理員室の鍵がないと入室して操作することはできません。

 

そのような時に困らないために、
少なくとも年1回程度の防災訓練では、

 

災害対策委員会のメンバーや理事会役員は、
消火訓練と併せて、防災設備の取扱方法についても
実地訓練しておくことが重要です。

 

さらに、災害時には、マンション内の集会室や併用部分に、
対策本部や避難所、緊急救援物資置き場が
設置されはずですが、防災訓練の際にも、
実際に設営してみることが重要です。

 

なお、防災訓練というと、
9月1日の防災の日にあわせて行うマンションも
少なくないわけですが、

 

普段からこの役割分担を意識しつつ
実践的に訓練を進めておくことが何より大切です。

 

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マンションの防災訓練は避難場所がいいの?

実際、マンションでの防災訓練は、
避難場所集合訓練となっているケースが少なくないようです。

 

まずは安全な場所に避難することは重要なわけですが、
そうはいっても皆で逃げてしまったら

 

転倒した家具の下敷きになっている住民の救助や、
避難できない高齢者や要援護者は
どうなってしまうのでしょうか。

 

地震直後は、警察や消防・管理業者などが外部から
救助や支援に来てくれることはないと覚悟した方がいいわけで、
そのようなことも考慮して準備しておく必要がありますよね。

災害時に必要な物資はどんなもの?

竣工早々のマンションだったりすると、
住民による管理組合の組織運営が不慣れなこともあり、
共用部分となる防災倉庫の運用も、
かなりの部分が管理会社への委託事項になりがちです。

 

しかしながら、これは住民自らの危機管理の問題ですから、
運用や活用は当然に自主性が伴っている必要があることは
言うまでもありません。

 

災害時に必要な物資としては、
次のようなものが考えられますが、
こうしたものは管理業者任せにはしないようにしたいですね。

<災害用備蓄品>
■救助・救援用具
・救急医薬品、リアカー、毛布、担架、ロープ、ジャッキ、ハンマー、バールなどです。

 

■災害用トイレ
・便袋、簡易トイレ、仮設トイレなどです。

 

■非常食、生活用水、飲料水
・最低4〜7日分程度は用意しておきたいです。
・基本的には各住戸で備えます。

 

<管理組合の運営関連備品>
■救助・救援用具
・救急医薬品、リアカー、毛布、担架、ロープ、ジャッキ、ハンマー、バールなどです。

 

■災害用トイレ
・便袋、簡易トイレ、仮設トイレなどです。

 

■緊急連絡網

 

■安否確認用居住者用名簿
・高齢者・要援護者の存在・家族構成と各連絡先や親兄弟などの連絡先です。

 

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マンションには入居者同士のコミュニティが必要?

災害などの非常時にものをいうのは、
やはりコミュニティ力ですよね。

 

実際、東日本大震災を機に、既存マンションでも
入居者同士のコミュニティ力を高めるための取り組みが
行われるようになったそうですよ。

 

実際、入居間もない新築マンションであっても、
入居者同士の交流を促すために、

 

コミュニティづくりの専門会社によって、
趣味のサークル活動やパーティなどの催しが
頻繁に企画されるところもあるようです。

 

こうした普段からのつながりが、何かあった際に助け合ったり、
励まし合ったりする力になるわけです。

 

販売段階で、このようなサービスに魅かれて
入居を決めた人もいるようですから、

 

マンション選びの際には、
コミュニティ力を高めるための工夫が何かあるか、
販売員に事前に聞いてみるのもよいと思います。

 

結局のところ、マンションの災害対応力というのは、
次のようなハード力とソフト力を組み合わせた
総合力が大切だといえそうです。

■ハード力
ライフラインの確保のための非常用電源や防災備蓄倉庫など
■ソフト力
管理組合の防災組織やコミュニティなど

災害対応力があるマンションが資産性を保持できる?

マンションは、よく「管理を選べ」と言われますよね。

 

今後、有事に必要な機能を備えたマンションは、
資産性を保持しやすくなると考えて間違いないでしょうね。

 

これまでマンションの災害対応力というのは、
資産価格の査定項目には
織り込まれてこなかったわけですけれど、
今後は明確に資産格差がつくことになるのだろうと予想されます。

 

住宅ローンを貸し出す金融機関の
担保評価額にでも挙げられたら決定的になるでしょうね。

 

マンションを購入する場合、
たいていの人が住宅ローンを組むわけですから、
その資産価値は限りなく融資価値に等しいと言えそうです。

 

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