圧縮タンク方式、アルカリ骨材反応、アイソレーター、1号消火栓...

圧縮タンク方式とは?@

圧縮タンク方式というのは、
圧力水槽方式とも呼ばれます。

 

具体的には、公共水道本管からの水を
いったん受水層タンクに貯水した後に、

 

密閉された圧力タンクに送水し、
加圧ポンプを使ってタンク内の空気圧を上げて、
その空気圧縮力で各戸に給水する方式のことをいいます。

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このような圧縮タンク方式は、
比較的小規模のマンションや低層マンション
に採用されています。

 

ポンプが起動するたびに
水槽内に空気と水がともに圧入しますが、
水槽内に隔膜を設けて水と空気の接触を避け、
空気の溶解を防ぐ隔膜式圧縮水槽方式が一般的です。

アルカリ骨材反応とは?

骨材というのは、コンクリートをつくるために、
セメントや水と練り混ぜる
砂・砂利・砕石などの材料のことをいいます。

 

もともと骨材はセメントがアルカリ性であることから、
アルカリに対して科学的に安定したものである必要があります。

 

しかしながら、骨材中の鉱物と
セメント中のアルカリ分と反応する場合があり、
それが原因でコンクリートの表面にクラックと呼ばれる
ひび割れ現象を起こしてしまうことがあります。

 

そうなると、割れ目から水が浸入して鉄筋などを腐食させ、
コンクリート躯体の強度を弱め、
時としてコンクリート剥離現象などを引き起こす原因となります。

 

このような現象のことをアルカリ骨材反応というのです。

 

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アイソレーターとは?

アイソレーターというのは、建築物を免震構造とするときに、
建物の下に設置される支承のことをいいます。

 

具体的には、円盤ゴムと鋼板を
交互に重ねた円柱状の部材のことです。

 

このアイソレーターは、天然ゴムと鋼板の積層部により
建物の重量を支持しながら、地震の水平方向の揺れを
ゆっくりとした動きに変える役割を果たします。

 

これにより、地震が起きたときの長周期震動による
共振現象も発生しにくくなります。

 

なお、柔軟性が高いことから、
ゴムの復元力とともに元の位置に戻ることができます。

1号消火栓とは?

1号消火栓というのは、屋内消火栓の形式の一種です。

 

現在、消火栓には、その能力や
操作方法などの違いによって、次のものがあります。

■1号消火栓
■易操作性1号消火栓
■2号消火栓

 

上記のうち、1号消火栓は、多量の水を
一定の範囲内に圧力で放水できる力を備えていて、
基本的に2人で操作する構造となっています。

 

つまり、実際には、
1人が消火栓ボックス内にある遠隔軌道ボタンを押して
消火ポンプを起動させバルブを開く作業を受け持ち、

 

もう1人がノズルを持って火元に近づいて
ノズル先端より放水することになります。

 

ちなみに、放水量は130リットル/分以上です。

 

なお、1号消火栓を設置する場合は、
マンションの各室から水平距離にして
25メートル以内に設置することとなっています。

 

そういったことがありますので、
大規模マンションなどでは、何台もの消火栓ボックスが
共用廊下などに取り付けられているのを
しばしば見ることがあると思います。

易操作性1号消火栓とは?

屋内消火栓設備については、従来からの通常、
1人で操作が可能な「2号消火栓」と、
2人の操作による「1号消火栓」とが使用されてきました。

 

しかしながら、
平成9年の消防法施行規則の一部改正によって、
1号消火栓においても1人で操作可能な
易操作性1号消火栓が開発されました。

 

この易操作性1号消火栓は、ノズルが簡単に開閉できたり、
また、棒状放水と噴霧放水に切り替えることができるなど、
従来の1号消火栓にはなかった機能を備えています。

 

ちなみに、1号と同等の強力なパワーを具備したまま
1人で操作できますので、新型の屋内消火栓といえます。

 

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