フローリングの貼り方と材質は?

天袋がある場合は収納扉を上下に分けよう@

室内の建具は、上端のラインが揃っていると
空間が美しくなると言われています。

 

なので、クローゼットや押し入れなど
収納の扉の高さを揃えると空間がきれいです。

 

天袋がある場合は、
いったん室内扉などの高さと同じ寸法で切って、
その上に天袋の扉を付けます。

天袋がある場合は収納扉を上下に分けようA

これを天袋まで1枚の収納扉にすると、
建具の高さがバラバラで見苦しくなります。

 

なお、収納扉にスチールを使うのは、
ディティール以前の問題です。

 

小さい子供がぶつかっても痛くない、
ケガをしないような材質を選びたいところです。

 

こうしたところでコストを優先するようなマンションですと、
他でも配慮が欠けているところがありそうですから
注意してくださいね。

フローリングの貼り方と材質は?@

床のフローリングには貼り方があって、
基本は部屋の長辺の向きに合わせて貼るというものです。

 

しかしながら、最近のマンションでは
このルールを無視したケースがあるので注意したいですね。

 

現在、マンションの室内の床は、
ほとんどがフローリング仕上げになっています。

 

その多くは、ベニヤ板の上に木目模様を印刷した
オレフィンシート※を貼った、
およそ30pほどの細長い建材です。

 

このフローリングですが、床の長辺に沿って貼ります。

 

これは、短辺に沿って貼ってしまうと
短い線が並んでしまい、うるさい感じがするからです。

 

しかしながら、横長LD(リビング・ダイニング)で時々、
フローリングが床面の短辺方向に沿って
貼っているケースがあるのです。

 

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フローリングの貼り方と材質は?A

これは、廊下のフローリングの貼り方を
そのままリビング・ダイニングまで続けたためですね。

 

このような場合は、「横長LD」の出入り口の扉の下に、
幅1〜3p程度のフローリングと同色の薄い板を
見切縁(仕上げ面が変わる所に入れる材料)として
設置した上で、

 

リビング・ダイニングは
長辺方向にフローリングを貼れば良いのです。

 

こうすると、廊下のフローリングの貼り方と
横長リビングのフローリングの貼り方が
直角にぶつかったとしても、
見切縁で区切られますので違和感はないはずです。

 

それから、フローリングは材質にもこだわりたいですね。

 

最も高級な材質と言えば無垢材ですが、
湿度の高い日本ですと、
反りによるきしみが発生しやすく、値段も張ります。

 

最も安いのは、
前述したオレフィンシート※を貼ったものです。

 

それより多少高価なのが、
厚さ0.3〜0.6mmの木目板(突板)を貼っているものですが、
表面に少し傷がついただけで
下地のベニヤが見えてしまうのが欠点です。

 

では、どの材質が良いのかということになりますが、
オススメは、若干価格が高くても、
1〜3mm程度の突板をベニヤに貼ったフローリングです。

 

これなら無垢材に近い風合いと香りがしますし、
多少傷がついてもサンドペーパーで補修できるからです。

 

ちなみに、材料費の差は、
オレフィンシート貼りのものと比較しても
1u当たり5,000〜7,000円程度ですから、
1住戸当たり50〜80万円程度のアップで収まるはずです。

 

※耐熱性や剛性に優れていて、
火災時でも有毒ガスを発生させない樹脂系シートのことです。

 

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