浸水対策/玄関ドアは土間の下がり分だけ高くする?

集中豪雨の際の浸水を回避するには?@

ここ数年、異常気象のせいか
日本のあちこちで集中豪雨が発生していますよね。

 

当然、マンションにも被害が及んでいます。

 

都市部ではゲリラ豪雨とも呼ばれていて、
河川や下水道が氾濫し、
建物が浸水の被害を受けるケースも少なくありません。

集中豪雨の際の浸水を回避するには?A

こうした集中豪雨は大地震と同じで、
浸水の被害にしても、いつどこで発生するのか
わからないので困ってしまいますよね。

 

マンションの場合、地下に設置されている駐車場や
トランクルームなどの共用施設が
被害を受ける可能性があります。

 

機械式駐車場で地下に掘られたピットも同様です。

 

通常、マンション内で前面道路より低い箇所には、
水の浸入を防ぐ溝(ドレイン)を設けたり、
排水用のポンプを設置したりしているはずです。

 

ところが、想定を超えた雨が一度に降ると、
そのような対策では歯が立たないのが現実です。

 

こうした集中豪雨の被害を避けるためには、
基本から忠実に実行するほかありません。

 

まずは立地です。

 

水は高い所から低い所へと流れますので、
周辺よりできるだけ高い場所にあるマンションの方が
浸水のリスクは低くなりますからね。

 

地下住戸は論外です。

 

それと本来は、地下には
共用施設などを設けない方がよいわけです。

 

でも、もしも設ける場合には、ポンプなどの排水設備のほか、
土のうや止水板などの設備をあらかじめ用意しておき、
それらがしっかりと機能するかどうかを
日頃から点検することも大切です。

 

さらに、ゲリラ豪雨がきそうなときは、
車を安全な場所に移動させるなどの対応も
必要になるかと思います。

<浸水対策>
■道路との高低差
・前面道路よりもエントランスの入り口を少し高くするだけで、浸水のリスクはかなり違います。

 

■駐車場入り口の止水板
・止水板には、金属製やシート式など様々なタイプのものが開発されています。

 

■地下ピットの排水ポンプ
・地下に流れ込む雨水などを排水するためのポンプを設置します。

 

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玄関ドアは土間の下がり分だけ高くする?

マンションは住まいですから、
その住まいとしての住み心地や快適さに相応しい
空間の質というものがあるわけです。

 

具体的に、それを大きく左右するのが内装と設備なのです。

 

住まいの内装や設備には、
長年培われてきたルールや常識があるわけです。

 

しかしながら、数字優先でマンションをつくるろうと
無理にコストダウンを図ると、それが忘れ去られてしまい、
妙に居心地の悪いセンスのない空間になってしまうのです。

 

例えば、住戸内の扉の上の面のことを
「上端(うわば)」とか「天端(てんば)」と呼ぶのですが、
この高さが揃っていると、空間に水平のラインがビシッと通って、
とても美しく感じられるます。

 

ところが、たいていのマンションで
こうしたことが守られていないと言われています。

 

特に目立つのは、住戸内の木製扉の高さが2mなのに、
玄関ドアも同じ2mのものを使っていることです。

 

玄関ドアは、
土間の下がり分(3〜7p)だけ低くなりますので、
上端が合わないわけです。

 

この場合は、玄関ドアを特注にして、
土間の下がり分だけ高くすれば良いのですが…。

 

コストは1枚当たり、
2〜3万円程度のアップですむのですから。

 

また、リビング・ダイニングとつながった
「中和室」の襖の高さを6尺(1.8m)にしている
マンションもありますが、これですと、
2mあるリビング・ダイニングの扉と段違いになります。

 

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