エレベーターの位置はどこにあると便利?

エレベーターは最低どれくらいあればいいの?@

エレベーターというのは、マンションの共用施設の中で
とても重要であるにもかかわらず、
あまり意識されていないですよね。

 

エレベーターという共用施設が、
マンションでの生活に及ぼす影響というのは、
どの共用施設より大きいものがあるのですけれど…。

エレベーターは最低どれくらいあればいいの?A

さて、エレベーターは、まず台数が重要といえるんですよね。
以下、みていきましょう。

 

一般的には「50戸に1台」が目安とされていますが、
140戸のマンションで2台(140戸÷50=2.8)
で良いのかと言えばちょっと少なく感じますよね。

 

10階建てを超えるくらいになりますと、
下層階では毎朝、エレベーターがいつも満員で、
階段を駆け降りることにもなりかねません。

 

よって、少なくとも総戸数を50で割って計算するのであれば、
四捨五入ではなく、
小数点以下は切上げにすべきといえそうです。

どんなエレベーターがあるといいの?

1フロアでエレベーターが複数利用できる場合には、
「9人乗りトランク付きエレベーター」が1台あると便利です。

 

これは、カゴの奥下部に
両開きの扉があるタイプのエレベーターで、
その扉を開けると
救急車のストレッチャーや長い物が載せられます。

 

また、1フロア当たり2戸あるいは3戸に1台の割合であると、
共用廊下が不要になるので、各住戸の独立性が高まります。

 

これにより、間取りのプランも
色々と工夫できるので理想的ですね。

 

ちなみに、これが「2戸1エレベーター」とか
「3戸1エレベーター」と呼ばれるものです。

 

かつてに比べれば、
エレベーター本体の価格はかなり安くなっていますので、
標準的なものであれば、
1台500〜700万円程度で設置できるようになっています。

 

保守点検費も1台当たり月5万円以下でできますので、
1戸当たり管理費はこれまでより
月2,000〜3,000円高くなる程度です。

 

なので、不必要な共用施設をつくるくらいなら、
エレベーターの台数を増やした方がよいのにと思います。

 

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エレベーターの位置はどこにあると便利なの?

エレベータの位置も重要ですね。

 

各階でエレベーターから一番遠い住戸まで
50m以内にあることが目安となります。

 

50mというのは、
女性が重い物を持って運べる限界と言われているからです。

 

なので、それ以上離れている住戸があるのでしたら、
エレベーターを追加すべきということになります。

 

なお、2008年に建築基準法施行令が改正されたことで、
エレベーターには、戸開走行保護装置と
地震時管制運転システムの設置が義務付けられています。

エントランスロビーに共用トイレは必要?

これからの高齢社会では、
車椅子の人や障害のある人への配慮は必須ですよね。

 

現在、200戸未満のマンションでは、
管理員室にトイレがあるくらいですが、

 

総戸数50戸以上のマンションであれば、
エントランスロビーにも
共用トイレが必要なのではないかと思います。

 

また総戸数300戸以上の大規模マンションにもなれば、
車椅子で入って用が足せる共用トイレは
必須だと思うわけです。

 

こういった共用施設は一見すると地味ですが、
住み心地を大きく左右するものです。

 

見かけより実質が大事ですものね。

 

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