間取図で下がり天井/方角による住み心地...

間取図で下がり天井をチェックしよう!@

間取り図を確認する際には、
各スペースの配置やその間での日常の動き(動線)
をチェックすることも重要ですが、
天井のチェックも忘れないようにしたいですね。

 

というのは、天井は、マンションのグレードが
最もよく表れる場所だといわれているからです。

間取図で下がり天井をチェックしよう!A

設計の配慮が行き届いていて、
施工のレベルも高いマンションというのは、
室内の天井が高くて、すっきり平らになっているものなのです。

 

これは、階高(1階層分の高さ)が
十分に確保されているだけでなく、
室内の天井面とその上のコンクリート版(スラブ)との間に
大梁や小梁、給排気用のダクトが収まっているからです。

 

つまり、見苦しいものは天井裏に隠しているということですね。

 

ところが、通常のファミリーマンションになると、
階高がそれほど十分ではないことから、
大梁や小梁、給排気用のダクトを囲った梁型などが
天井に張り出してきます。

 

こうした出っ張りによって、天井が低くなった箇所のことを
「下がり天井」と呼んでいます。

 

図面集の間取図では、「下がり天井」になっている位置は
点線で表示されているはずです。

 

また、設計図書の平面詳細図を見れば、
具体的にどこがどれくらい下がっているのかを
数字で確認することもできます。

 

「下がり天井」は、空間の雰囲気を大きく左右しますので、
できれば事前にチェックしておきたいですね。

 

そして、「下がり天井」のあるマンションの購入は
再検討したほうが良いと思います。

 

ちなみに、良心的な売主であれば、
販売図面集に「下がり天井」の下端の高さを記入しています。

 

LDや洋室の中央を
堂々と「下がり天井」が横切っていますと、
室内の空間の見栄えも悪いですし、
照明を点けると部屋の天井に影ができてしまいますしね。

 

特に「下がり天井」が大梁や小梁によるものですと、
リフォームなどでも変更できませんから。

 

なお、通常のファミリータイプのマンションであっても、
意匠、構造、設備をそれぞれ担当する設計者が
打ち合わせを密に行えば、こうした下がり天井を
目立たないような位置にずらすことはできます。

 

天井には、売主や設計者の購入者への配慮が
如実に表れますので、注意して見ていきたいですね。

 

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方角によって住み心地に違いはあるの?

日本人の場合、方角については、
南向きが良いと考える人がほとんどではないでしょうか?

 

実際、南向きのリビングは日当たりが良く、
冬でも晴れた日の日中は暖房がいらないくらいです。

 

夏も強い西日が入ることは少ないですから、
マンションの最上階でもなければ、
コンクリートから放射される熱に、
夜中、悩まされることもほとんどないはずです。

 

なので、自宅にいる機会の多い専業主婦や高齢の方、
または小さな幼児のいるご家庭でしたら、
南向きにこだわるのもよくわかります。

 

しかしながら、独身の方やDINKSなど、
日中、自宅にいない方が多い人の場合は、
南向きにこだわらなくても良いと思いますよ。

 

例えば、冬の寒さも、
マンションはコンクリートの箱で気密性が高く、
上下左右の住戸の熱も伝わりますから、
暖房なしでもかなり暖かいはずだからです。

 

また、都心では周辺に高い建物が多いので、
日照よりも眺望の方が重要といえます。

 

価格についても、
南向きより東向きや西向きは割安に設定されていますから、
十分に検討する余地はあると思います。

 

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