マンションに適した立地とは?@
マンションを選択する際に、
非常に大きなポイントとなるのが「立地」ですよね。
「立地」は後から変更できませんから。
さて、かつてはマンションの立地に関して、
次のような「利便性」と「資産性」が重視されてきました。
マンションに適した立地とは?A
■利便性
利便性とは、交通や買い物などの便利さのことです。
マンションは都市型住居であり、最寄駅から徒歩圏にあり、
周辺に買い物施設や学校などが揃っているといった
条件を満たす物件は、基本的に人気が高いです。
■資産性
資産性とは、売却時にどれくらいの値段で売れるか、
または賃貸するときにどれくらいの賃料で貸せるかということです。
基本的に人気の高い沿線の最寄り駅は地価が高く、
マンションの価格も高くなりますが、その分、
売却時の値下がりが小さく、あるいは賃貸に出して
高い賃料を得られる可能性も高いといえます。
なお、東日本大震災以降は、
こうした利便性や資産性に加えて、
安全性のチェックも欠かせなくなっています。
マンションの安全性はハザードマップでチェック!@
近年、前述したような「利便性」や「資産性」に加え、
東日本大震災をきっかけとして、
安全性が大きな注目されています。
具体的に安全性というのは、
大地震や水害などの影響を受けにくい立地ということです。
この点について、各自治体では
「ハザードマップ」という地図を整備しています。
これは、浸水や液状化など様々な自然災害で、
どのエリアがどの程度被害を受けるのかを予想したものです。
ちなみに、国土交通省に
「ハザードマップ」のポータルサイトがありますので、
そこから各自治体のハザードマップの情報を
入手することもできます。
また、自治体の役所に行くと、印刷物もあるはずです。
最近は、さらに特定の地点の大まかな標高が
インターネット上で調べられる「標高が分かるウェブ地図」が
国土交通省・国土地理院から試験的に公開されていますので、
こちらも一度は見ておきたいですね。
マンションの安全性はハザードマップでチェック!A
こうした資料によって、
購入を検討しているマンションの立地の安全性を
チェックしてみることをお勧めします。
なお、内閣府では、近い将来、起きることが懸念されている
東海・東南海・南海地震に関連し、
最大クラスの津波高(分布地図)等を公表しています。
<立地の安全性について調べられるサイト>
■地すべり地形分布図データベース(防災科学技術研究所)
・全国の地すべり地形を航空写真から判読したマップを掲載しています。
■東京の液状化予想図(東京都)
・東京都内の各エリアでの液状化の発生のしやすさを地図で表示しています。
■南海トラフの巨大地震に関する津波高、浸水域、被害想定の公表について(内閣府)
・南海トラフの巨大地震において、最大どれくらいの津波や浸水域が発生するのかを推計しています。
■標高が分かるウェブ地図(国土地理院)
・全国の任意の地点の標高が簡単に調べられます。
■ハザードマップポータルサイト(国土交通省)
・全国区の各自治体が整備している洪水や津波、火山などのハザードマップへのリンクです。