立体換地、カム送り開錠、亜鉛メッキ鋼管、違反建築物...

立体換地とは?@

立体換地というのは、土地区画整理事業において
過小宅地を防いで公共用地を創出し、
合理的で秩序ある都市計画を実現するため、

 

従前地や借地権に対して、
事業施工者が処分権限を持つ建築物の一部の所有権と、
その建築物の敷地の共有持分権を
与えるように定めることをいいます。

立体換地とは?A

なお、立体換地は、災害防止・衛生向上のための
適正宅地地積確保、土地利用の合理的高度化の
必要性等を要件とします。

立体換地の問題は?

立体換地というのは、
建築物まで取り込む市街地再開発手法を
土地区画整理事業に取り入れたものです。

 

しかしながら、次のような問題があり、
実績はほとんどありません。

■関係権利者の同意
■従前地に関する権利等の評価
■換地計画と処分建築物の区分所有権返還計画の整合性
■減歩率増大
■事業長期化...など

 

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換地とは?

換地というのは、
土地区画整理事業で規定する土地の種類のことです。

 

換地は、施行地区内の宅地について、
事業施行前の宅地(従前の宅地)に代わって交付されます。

 

また、換地は、従前の宅地とその位置、地積、土質、
利用状況、環境等が照応するように、
換地計画で定められ、
換地処分の公告の翌日から従前の宅地とみなされます。

カム送り開錠とは?

カム送りというのは、鍵の錠シリンダーを迂回し、
特殊な道具を使って直接に錠ケース内部に働きかけて、
デッドボルト(かんぬき)を動かして
開錠する手口のことをいいます。

 

具体的には、取り付けてある玄関扉の錠の
ノブの付け根にあるリングが、
工事の必要上緩く付けられていることから、
そのリングを前に引っ張ると少し隙間ができます。

 

この隙間に特殊な道具を差し込んで、
シリンダーを避けて直接かんぬきを動かしてしまうのです。

 

ちなみに、シリンダーを避けて開錠することから
「バイパス開錠」とも言われています。

 

なお、警察や役所では、防犯対策として、
隙間を塞ぐ対策部品として、リングスペーサー
という器具を取り付けるよう指導しています。

 

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亜鉛メッキ鋼管とは?

亜鉛メッキ鋼管というのは、
過去の水道工事に多用されたパイプのことです。

 

具体的には、鋼管に亜鉛メッキを施し
錆を防止するようにした給水管です。

 

亜鉛は約0.1mm程度の厚みであることから、
3〜4年経つと溶けてなくなり、
素地の鉄鋼が錆びてしまう現象を引き起こします。

 

こうした亜鉛メッキ鋼管の腐食障害は、
次のようなものです。

■孔食進行による貫通漏洩
■赤水 
■錆び詰まり ...など

 

また、腐食を促進する水質要因としては、
次のようなことが挙げられます。

■水温 
■電気伝導度
■残留塩素 
■溶存酸素...など

 

なお、こうした現象を避けるために、
現在では給水管には亜鉛メッキ鋼管は用いずに、
鉄管内面を塩化ビニルで被覆する
塩化ビニル鋼管が広く用いられています。

違反建築物とは?

違反建築物というのは、
建築基準法またはこれに基づく法令、もしくは条例の
規定に違反して建築された建築物のことをいいます。

 

この違反建築物には、
一度は適法な状態で建築されながら、
その後の大規模な増改築や用途変更などの結果、
違法となった建築物も含まれます。

 

こうした違反建築物に対しては、
特定行政庁※は、違反建築物の施主、
工事の請負人または現場管理者、所有者などに
工事の施工停止を命じたり、

 

その建築物の除去、移転、改築、使用禁止など、
その違反を是正するために必要な措置をとることを
命ずることができます(建築基準法9条)。

 

また、違反建築物の売買に関する広告をする場合で、
再建築が不可能な場合は「再建築不可」と表示すること
が義務付けられています。

 

なお、建築をした時点では適法であったのに、
その後法改正が行われたことによって、

 

現在では、違法になってしまっている建物については、
「既存不適格建築物」と呼ばれて、
大規模な増改築をしない限り黙認されています。

 

※都道府県知事や市町村長のことです。

 

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