格付機関、階層別効用比率、圧密沈下、アスファルト、コールタール、アスベスト...

格付機関とは?@

格付機関というのは、証券化商品の購入者に対して、
企業や不動産の品質を情報として
販売する組織のことをいいます。

 

格付機関は、企業、特定資産等の品質を評価・判定し、
ランク付けする第三者機関のことです。

格付機関とは?A

格付機関には、例えば、次のような機関があります。

■日本格付研究所(JCR)
■格付投資情報センター(R&I)
■S&P
■Moody's...など

位置別(部分別)効用比率とは?

位置別(部分別)効用比率というのは、
同一階層内での位置による
経済的価値の割合を示した比率のことをいいます。

 

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階層別効用比率とは?

階層別効用比率は、
不動産の立体的位置の価値を示す数値のことです。

 

一棟の建物であっても、その収益性や快適性というのは、
各階層によって異なる場合があります。

 

階層別効用比率というのは、基準階※を基準にして、
各階層の標準的な専有部分または占有面積当たりの
経済的価値の割合を示した比率のことをいいます。

 

※通常は地上1階の部分のことです。

階層別効用比率と位置別(部分別)効用比率の用途は?

階層別効用比率や位置別(部分別)効用比率は、
貸ビルの各賃貸部分の賃料の鑑定評価、
または区分所有建物の一室の価格を
鑑定評価する際などに使用されます。

圧密沈下とは?

圧密沈下というのは、盛土や構造物などの荷重を受けて、
柔軟な粘性土層や有機質土層が押し潰されて
沈下していく現象のことをいいます。

 

粘土層は浅い層に多いですが、そこには水分が多く、
土と土の間に水が徐々に排水されて
ゆっくりと体積が減少します。

 

こうしたことは、
腐植土(有機質土)と呼ばれる土質で一番発生しやすく、
沖積粘性土と呼ばれる土質でも発生することがあります。

 

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アスファルトとコールタールの違いは?

コールタールというのは、
石炭からコークスを製造する際の副産物であり、
石炭を乾留して発生するガスや蒸気の凝縮物です。

 

一方、アスファルトとは、
石油精製後の残留物として得られる黒い固体のことです。

 

外観が黒色の粘ちゅう物質で、
加熱によって溶解性質(熱可塑性)を有しており、
工業材料としての用途が舗装、防水、防食等なので、
よくコールタールと混同されがちです。

 

アスファルトは、石油を精製した最後に残る残油であって、
成分はパラフィン・ナフテン・芳香族炭化水素などから
成り立っています。

 

工事のときの悪臭はかなり強いのですが、防水性は高く、
古くから用いられている防水法です。

 

一般的にアスファルト防水と言った場合には、
この熱工法のことを指しているのですが、

 

改質アスファルトというゴムあるいは樹脂にアスファルトを
混合させたシート状のものを敷き詰めて
防水層をつくる場合も含めて
アスファルト防水と呼ぶこともあります。

 

なお、改質アスファルトは、溶融時の悪臭を防止するために
あらかじめゴム状のシートにアスファルトを含浸させたもものを
敷き詰める工法であり、
近年ではマンションなどで多く採用されています。

アスベストとは?

アスベストというのは、
一般的には「石綿」と呼ばれるものですが、
蛇紋岩や角閃岩などが変化して
繊維状になったもののことをいいます。

 

かつて、原材料として
吸音性・断熱性・耐腐食性に優れているだけでなく、
経済的にも安価であったことから、建築用材として、
耐火材・保温材、外装材などに広く使用されてきました。

 

しかしながら、粉塵が人の肺に入ると、アスベスト肺や
肺がんの原因になることが明らかになったことから、
現在では、
新たに建物の工事に用いることは禁止されています。

 

ちなみに、最も細い繊維束の大きさはおよそ1μmで、
この極細繊維を人間が吸い込んでしまうと、
肺に突き刺さり、アスベスト肺・肺がん・悪性中皮腫など
人体に重大な影響を与えることが指摘されています。

 

従来はアスベストのこうした弊害について
よくわかっていなかったことから、学校や公共建物、工場、
事務所ビルなどで大量に使われてきました。

 

なお、現在は、これまでに使われてきた建物においても、
公共建築物を中心に
除去や封じ込め作業が進められています。

 

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