基準地の標準価格、買い戻し特約、仮処分登記、仮登記...

基準地の標準価格とは?

基準地の標準価格というのは、
公的に発表されている地価の1つです。

 

基準地の標準価格は、自然的・社会的条件からみて、
類似の利用価値を持つと認めらる地域において、

 

土地の利用状況、環境、地積、形状が、
通常であると認められる基準値の、1u当たりの
売手にも買手にも偏らない正常な価格のことをいいます。

 

ちなみに、基準地の標準価格は、
地価公示の標準値の公示価格と対になる用語です。

買い戻し特約とは?

買い戻し特約というのは、民法で規定されている特約です。

 

具体的には、一旦売却した不動産であっても、
売主が一定期間内に売却代金と
契約にかかわる費用を買主に返還すれば、

 

不動産を取り戻すことができるという
契約解除の特約のことをいいます。

 

また、この買い戻し特約には、次の2つのものがあります。

■解除権留保売買
売買契約締結時に売主が契約を解除して、
目的物を取り戻せると約束する方法です。

 

■再売買の予約
いったん売買契約を締結した上で、
さらに売主は将来の一定期間内に、
売買契約を締結して買主から買うことができるという
予約をする方法です。

買い戻し特約の効力は?

買い戻し特約は、
不動産の売買契約の時に同時に交わす契約であり、
所有権移転登記と同時に
「買い戻し特約」を登記することで効力が発生します。

 

ちなみに、売主が買い戻し権を行使できる期間は
最長10年とされています。

 

もしも期間を定めていなかった場合は、
5年以内となりますが、
いずれの場合も更新は認められていません。

 

なお、買い戻し特約のついた不動産を転売した場合、
買い受けた購入者にも
買い戻し権を行使することができます。

 

旧住宅・都市整備公団などの
公的事業主が分譲した住宅・宅地では、
転売防止などを担保するために利用されています。

 

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仮処分登記とは?

仮処分登記というのは、
金銭債権における仮差押えに相当するものです。

 

具体的には、ある不動産物件の所有者に対して、
その不動産の売買禁止を命じる登記のことをいいます。

 

例えば、購入者が
不動産の引き渡しや登記を求めているのにもかかわらず、
売主がそれに応じないようなときには、
第三者に物件が二重売買されてしまうおそれがあります。

 

仮処分登記は、こうしたことを防止する観点から、
処分禁止を求めるための手続きなのです。

 

なお、裁判所に申し立てをすると、仮処分命令を出して
登記簿へ記入するように登記所に嘱託してくれます。

仮登記とは?

仮登記というのは、
書類などに不備があって本登記ができないような場合に、
将来の本登記に備えて順位を保全する目的でなされる
予備的な登記のことをいいます。

 

ちなみに、仮登記は、一定の要件が揃えば
本登記を請求することができます。

 

登記は先願主義となっており、登記された場合には、
期日の早い権利が遅い権利に優先することになっていますので、
次のような登記には仮登記が存在するのです。

■抵当権設定登記
■所有権移転登記
■所有権保存登記...など

 

なお、第三者が仮登記のある不動産を購入して
所有権移転登記を行うことはできますが、
もともとの仮登記の権利者が本登記をした場合には、
その第三者の所有権は抹消されることになります。

共同債権買取機構とは?

共同債権買取機構というのは、
不良債権処理のために作られた組織のことです。

 

共同債権買取機構は、
金融機関の不良債権を処理するために、
持ち込んだ金融機関の融資で債権を買い取り、
第三者に売却することを業務とする機関です。

 

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