不動産のリアルオプション、リスクプレミアム、マンションの買取指定者...

不動産のリアルオプションとは?

不動産のリアルオプションというのは、
あらかじめ決定されている行使価格、行使期間内で、
実物資産の売買等を行うことができる権利のことです。

 

具体的には、例えば、ある不動産を一定期間後に、
一定の価格(権利行使価格)で購入できる権利を得た場合には、
一定期間後の不動産の時価が権利行使価格を上回っていても、
権利行使価格よりも安く購入することができます。

リスクプレミアムとは?

リスクプレミアムというのは、
リスクのある資産の将来収益の期待値のうち、
リスクがないとされる資産の将来収益の期待値を
上回る部分をいいます。

 

ちなみに、リスクプレミアムを計る無リスク資産としては、
一般に長期国債が用いられることが多いです。

リゾートクラブ会員権とは?

リゾートクラブ会員権というのは、
会員権を取得することにより、

 

優先的、特典的に宿泊施設、テニスコート、ゴルフ場等の
各種リゾート施設とそれらの付帯施設を利用し、
またはリゾートに関するその他各種の役務の提供を
受けることのできる権利のことです。

 

また、その権利形態により、次のように分類されます。

■預託制
・宿泊施設等のリゾート施設を所有する事業者に対して、会員が預託金等を預託することにより、リゾート施設を利用する権利を取得します。
・預託制リゾートクラブ会員権は、特定商取引に関する法律の適用を受けます。

 

■共有制
・宿泊施設等のリゾート施設の全部または一部を会員が共有します。
・共有制リゾートクラブ会員権は、宅建業法の適用を受けます。

 

■併用性
・共有制を基本としつつ、保証金(預託金)も取り入れるものです。
・併用性リゾートクラブ会員権は、宅建業法の適用を受けます。

 

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減歩(げんぶ)とは?

減歩は、土地区画整理事業の手法です。

 

減歩というのは、
土地区画整理事業の換地計画において、
換地の面積が従前の宅地と比較して減少することをいいます。

 

なお、減歩は、公共施設の用地と保留地を
確保するために行われるものですが、
宅地の利用増進の範囲内で減歩を受ける限りは、
損失補償は行われません。

マンションの買取指定者とは?

区分所有法によれば、
建物の大規模滅失の復旧決議がなされ、
その決議の日から2週間以内に、
決議賛成者が全員の合意によって、

 

決議反対者の有している建物とその敷地に関する権利を
買い取ることができる者を
指定することができるとされています(同法61条8項)。

 

買取指定者とは、
この場合に指定された者のことをいいます。

 

大規模滅失の復旧工事には、
多額の費用がかかるだけでなく、
決議反対者の数が多ければ、
その価格分をどこかで補充する必要があります。

 

このような事情から、
資力のあるディベロッパーや建設会社などに
肩代わりしてもらえるように制度化したのです。

 

実際には、反対者の専有部分と敷地利用権などを
マンションディベロッパーなどが買い取る方法で、
大規模復旧工事が実施されます。

 

わかりやすく言うと、関係者以外の第三者の介入を認めて、
その資力を活用する方法ということがいえます。

 

なお、買取指定者が定められ、
それが決議反対者に伝えられれば、
反対者は買取指定者に対してだけ
買取請求をすることができます(同法61条8項)。

検査済証とは?

検査済証というのは、建築法規に関する用語のことです。

 

検査済証は、建築主事等による、
その工事に係る建築物とその敷地が、
建築基準関係規定に適合しているかどうかの
完了検査の結果、

 

適合していると認められるときに、
建築主に交付される書類をいいます。

 

なお、検査済証のない違反建築であっても、
表示・保存登記は可能です。

原野とは?

原野というのは、土地の利用上の区分のことです。

 

不動産の表示に関する登記手続きでは、
耕作の方法によらずに、
雑草や灌木類の生育する土地の地目が原野とされます。

 

しかしながら、一般的には、
積極的に利用されていない生産力の乏しい土地のことを
原野と言うことが多いです。

 

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