減価修正、減損会計、媒介報酬、枠組壁工法、現況有姿分譲...

減価修正とは?@

減価修正というのは、鑑定評価の方式適用上の
価格判定作業のことです。

 

不動産の鑑定評価で積算価格を求める場合には、
再調達原価から経年による減価や陳腐化による減価等、
種々の減価要因による減価額を控除することが必要です。

 

減価修正というのは、この一連の作業のことをいいます。

減価修正とは?A

なお、減価修正には、
耐用年数に基づく方法と、
観察減価法とがありますが、
可能な限り両者が併用されるべきであるとされています。

減損会計とは?

減損会計というのは、
資産会計の計上基準に関する用語です。

 

減損会計は、企業の保有する固定資産について、
収益性の低下によって
投資額の回収が見込めなくなった状態のときに、
一定の条件のもとで回収可能性を反映させるように、
帳簿価額を減額するという会計処理のことをいいます。

 

ちなみに、米国の会計基準や国際会計基準が、
固定資産の減損会計を導入したことを受けて、

 

日本でも平成15年10月に企業会計審議会から
「固定資産の減損に係る会計基準の運用指針」
が公表されています。

 

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原価法とは?

原価法というのは、
価格を求める鑑定評価手法のことです。

 

原価法は、
不動産の鑑定評価方式である原価方式のうち、
価格を求める手法をいいます。

 

また、具体的には、原価法は、
価格時点における不動産の再調達原価※を求め、
これに減価修正を行って試算価格を求める手法です。

 

なお、一般に原価法は、建物、構築物等のように、
その再調達原価の把握、減価修正が
可能な不動産の場合には、有力な手法となりますが、
既成市街地の土地には不向きであるとされています。

 

※新しく建築または造成を行って再調達する場合の原価のことです。

媒介報酬は?

媒介報酬については、
本条の書面の作成交付後でなければ
受領できないことになっています。

枠組壁工法とは?

枠組壁工法というのは、木材で組まれた枠組みに
構造用合板等を打ち付けた床と壁によって、
建築物を建築する工法のことです。

 

この枠組壁工法は、主に住宅用に用いられています。

 

ちなみに、この工法で建築する場合に
ツーバイフォー(2インチ×4インチ)と公称される
断面を有する製材が多用されることから、
日本ではツーバイフォー工法とも呼ばれています。

 

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枠組壁工法のオープン化

枠組壁工法は、
北米を中心に発達してきた工法ですが、

 

日本には昭和40年代に導入され、昭和49年に
枠組壁工法に関する技術的基準が告示されることによって、
一般的工法としてオープン化が図られています。

現況有姿分譲とは?

現況有姿分譲というのは、不動産開発における譲方法で、
山林原野等を、宅地造成工事をしないで
そのままの姿で行う分割販売のことをいいます。

 

市街化調整区域の設定に伴って、
宅地造成や建築のできない山林原野を、
宅地と誤認させる公告が増加したため、

 

首都圏宅地建物公正取引協議会等の
事業者団体が公正取引委員会の認定を受けて設定した
「不動産の表示に関する公正競争規約」
の厳重な公告掲載規定の適用が、
現況有姿分譲地にも拡大されることになりました。

 

なお、この規約に違反して、
排除措置の対象になるような公告は、
宅地建物取引業で禁止されている
誇大広告等に該当するものが多いです。

研究学園都市とは?

研究学園都市というのは、地域整備策のことで、
各種試験研究機関等の施設を誘致し、
それらを核として計画・建設される都市のことをいいます。

 

研究学園都市には、次のようなところがあります。

■筑波研究学園都市
■関西文化学術研究都市
■東濃研究学園都市(多治見市、土岐市)
■加茂学園都市(東広島市)
■宮崎学園都市(宮崎市)...など

 

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