共有施設、共用部分の範囲...

共有施設とは?

共有施設は「コモンスペース」とも呼ばれているもので、
もともとはマンション所有者全員で共有する
土地や建物、付属設備のことを意味していました。

 

しかしながら、最近では、共用部分に属するもので、
ある程度独立して使用できる
次のようなものを指して使われることが多いようです。

■エレベーター
■集会室
■倉庫
■駐輪場...など

大型マンションの共有施設は?

また、住戸数が多く、共用施設の維持を分担しやすい
タワーマンションなどの大型マンションとか、
一部の高級マンションでは、
次のような施設のバリエーションと内容が拡充していて、
マンションのグレードを表す指標になっていたりします。

■豪華なエントランスやラウンジ
■展望フロア
■キッズルーム
■託児スペース
■AVルーム
■AVルーム
■フィットネス・ルーム
■バーベキュー・ガーデン
■パーティースペース
■来客用駐車場...など

 

このように、各住戸のスペースや用途が限られている分、
共有施設を上手に利用すれば、生活に広がりが生まれます。

 

また、このような施設を活用したサークル活動などを通じて、
交流が図られているマンションもあるようです。

 

とはいえ、そういった管理や運営のためには、
毎月、管理費と修繕積立金を支払うわけですから、
自分が共有施設をどの程度利用できるのかも
考えておきたいところです。

 

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共用部分の範囲はどこまで?

マンションなどの区分所有建物においては、
専有部分以外の部分は、
すべて共用部分として取り扱われます。

 

これは、区分所有法が、
区分所有者の共同利用のための建物部分であり、
または付属設備であるとみなしているからです。

 

また、共用部分としては、
区分所有法の条文に例示されている廊下と階段室の他にも、
広範囲に存在していて、
具体的なその範囲は次のようなものとなっています。

■専有部分に属さない次のような建物の部分
・車庫など専有部分に属さない建物の部分 ・屋上テラス
・ベランダ ・バルコニー ・基礎部分 ・床スラブ ・界壁
・内外壁 ・メーターボックス(給湯器ボイラーなどの設備を除きます)
・パイプスペース ・ガバナー室 ・ポンプ室 ・機械室
・電気室 ・エレベーター機械室 ・エレベーターシャフト
・エレベーターホール ・階段 ・廊下 ・玄関ホール

 

■専有部分に属さない次のような建物の付属部分
・配線配管 ・集合郵便受箱 ・塔屋 ・避雷設備
・宅配ボックス ・オートロック設備 ・ケーブルテレビ設備
・インターネット通信設備 ・火災警報設備 ・ガス配管設備
・給排水衛生設備 ・電気設備 ・エレベーター設備

 

■性質上共用部分とされる部分
・建物としての立体駐車場・駐輪場施設 ・集会室 ・管理用倉庫
・談話室など共用フロアに設置されている部分 ・小さい管理事務所

 

■規約により共用部分とされる部分
・団地型マンションにおける管理棟および管理事務所
・管理人住み込み型の大きな管理事務所 ・別棟の物置や倉庫

 

なお、建物でない土地(敷地)についても
共有関係で所有されますが、その共有持分は、
土地の敷地利用権として量的に持分が表示され、
これを不動産登記法上では「敷地権」と呼んでいます。

 

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