エレベーターの予防保全措置、保守契約、管制運転、速度区分...

エレベーターの予防保全措置とは?@

エレベーターの故障を未然に防止するためには、
予防保全の措置が必要となります。

 

ですが、
昇降機はメーカーにより部品などが異なるケースもあり、

 

その保守点検は、メーカーあるいは系列のサービス会社と
保守契約を締結して作業を行っているのが
一般的となっているんですよね。

エレベーターの予防保全措置とは?A

なお、エレベーターの機能を十分に発揮させるには、
十分な整備点検を行うことが必要であるとともに、
利用者に対しても
正しい利用方法を理解してもらわなればなりません。

マンションのエレベーターコールとは?

エレベーターコールというのは、
住戸内のインターホン親機などに
エレベーターを呼び出すボタンが設置されていて、

 

それを押してから玄関を出ると、
自分の住戸階にエレベーターが自動的に到着して
待つシステムのことをいいます。

 

ちなみに、特に高層階の住戸で
エレベーターを待つ時間を短縮するために、
オプションで装備するマンションもあるようです。

 

また、玄関が施錠されたことを察知すると、
自動的にエレベーターが来るシステムもあるそうです。

 

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エレベーターの保守契約とは?

エレベーターというのは、常時適切な点検と整備を行って
安全性を確保する必要があります。

 

とはいえ、エレベーターの所有者などが
実際に維持管理をするのは困難ですから、
保守点検はエレベーター保守会社と
保守委託契約を結んで維持管理に当たっています。

 

この保守契約の契約形態には、次の2種類があります。

 

2つの違いは、どこまで保守するかという
その内容の相違になります。

■フルメンテナンス契約
■POG契約

 

また、保守会社には、次の2つのタイプがあります。

■メーカー系・・・エレベーター製作会社直属の保守会社です。

 

■独立系・・・メーカーに関係なく、独立の保守専門会社です。

エレベーターの管制運転とは?

マンションのエレベーターには、中で火災が発生したり、
地震などの異常事態に備えて、
次のような自動管制運転が行われる装置が
備え付けられています。

■停電時管制運転
・1台のみの場合は、予備電源(蓄電池式)にて最寄り階まで運転し、扉を開いた後、運転を休止します。

 

・複数台あるときは、1台ずつ自家用非常予備発電による給電を待ち、非難階まで運転しますが、予備電源の電気供給量が少ないことから、1台ずつ順次運転するようになっています。

 

■地震時管制運転
・地震が発生すると、直ちに最寄り階で停止し、扉を開いて、運転を休止します。

 

■火災管制運転
・煙感知器や火災報知器などで火災を感知すると、上昇中のエレベーターは直ちに最寄り階に床着し、扉を開け、その後非難階に直行し、扉を開けた後、運転を停止します。

 

・ただし、非常用エレベーターはこの限りではありません。

エレベーターの速度区分は?

エレベーターの速度による区分は、次のようになっています。

■45m/分以下の低速用
■45〜90m/分の中速用
■105m/分以上の高速用

 

また、最大定員の計算については、積載荷重を
1人当たり体重65sとみて搭乗定員を算出し、
6人乗り、9人乗りなどと表示されています。

 

さらに、
マンションに何台のエレベーターが必要なのかについては、
朝夕のラッシュ時に利用する人数を
5分間の輸送可能人員で除して算出されています。

マンションのオーバーフローとは?

オーバーフローというのは、
もともとは溢れるという意味であり、
流し口や排水口が詰まったり、排水できない水がこぼれて
溢れてしまう現象のことをいいます。

 

一般的には、河川の氾濫などのケースで用いられますが、
マンションの場合は、シンクやタンクの水が満杯になり、
外に溢れるケースで使います。

 

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