完成している住宅の確認事項は?

完成物件のチェックとは?

完成物件をチェックするというのは案外難しいものですよね。
完成している住宅を買う場合は、
建築途中の物件より確認できる箇所が少なくなりますからね。

 

なので、簡単には
住宅の良し悪しの判断がつかめないケースもあるわけです。

 

でも、そのような場合には、
何日か時間をかけて見て回ることをオススメします。

完成している住宅のチェックポイントは?

さて、完成している建物を買う場合は、
まずは敷地の確認、具体的には、水はけや
雨水の流入についてのチェックから始めると良いですよ。

 

水はけの良し悪しは、
敷地の乾燥状態で確認できますから。

 

水はけの悪い土地ですと、日陰部分に
コケやシダ類が生えていますから注意して見てみてください。

 

雨水の流入については、
隣接地や道路よりも敷地が高ければ問題ありませんよ。

 

基礎周りは、建築途中のチェックポイントと同様で、
ひび割れや欠損がないかどうかを確認するようにします。

 

また、基礎の一部分を掘り起こしてフーチングのサイズが
図面通りかどうかも確認してください。

 

次に外壁を見て回ります。

 

もしも建物に歪みや沈下が起こっていれば、
外壁にも塗装面のひび割れなど、
その兆しが見えているはずですので。

 

ひび割れがたくさん発生しているようでしたら、
注意物件とみなしましょうね。

 

その次は内部のチェックです。

 

室内を確認する際は、メジャーやビー玉、方位磁石、
水準器などを使うと便利ですね。

 

まずは床面の確認ですが、木造住宅の場合、
床や梁の水平基準は6/1000mです。

 

つまり、1mで6mm以内の高低差は認められていますが、
それ以上は修正が必要ということです。

 

傾斜については、水準器で確認することも可能ですし、
6/1000を超えるような高低差がある場合は、
ビー玉を転がしてみると勢いよく転がりますので
わかりやすいかもしれません。

 

許容範囲を超える高低差(傾斜)が
多く見受けられるような住宅は、買うのは避けた方が無難です。

 

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仕上げ状況のチェック方法は?

床の次は仕上げ状況のチェックです。

 

主たるチェック事項は、
次のような項目が気になるかどうかですね。

■天井や壁のうねりの程度
■建具の開閉方向
■建具の取り付け具合
■壁紙の剥がれや汚れ...など

 

最後に設備や収納もチェックしましょう。

 

次のような項目は、図面だけでなく
実際に見てしっかりチェックしたいところです。

■採光や窓の位置は適正か
■収納スペースは十分か
■コンセントの位置と数は問題ないか
■エアコンの室外機と室内機の設置場所はあるか
■給湯器の能力は十分か
■給排水管から異音が発生していないか...など

 

将来にわたり長期間住む予定の住宅の場合は、
手すりの設置や段差の解消が簡単にできるかどうか
についても聞いておくと良いと思います。

 

なお、売主が悪質で、
粗悪な物件を販売しているような場合、
極端にチェックを嫌いますので要注意です。

 

優良な業者であれば、自分たちが販売している物件に
絶対の自信を持っていますので、
気軽にチェックさせてくれるはずですよ。

 

このような業者の態度を観察するだけでも、
物件の良し悪しは判断できますね。

 

★歪みや沈下
・建物に歪みや沈下が発生するには、それなりの理由があります。
・小手先のみの表面的な補修や修繕を行うのではなく、しっかりとした検査を行って、その原因を特定するようにしましょう。

 

★塗装面のひび割れ
・建物が歪んだり、多少なりとも傾いたり沈んだりしたら、真っ先に外壁の隅にひび割れが発生しますので注意したいです。

 

★給湯器の能力
・キッチンやシャワー、お風呂などにお湯を供給する給湯器は、24号以上でなければ、性能的にも問題が発生します。
・号数が少ないと、お湯の供給量が少なく、一方でお湯を使用していると、他方では全く使用できないこともあります。

 

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