完成建物の基礎部分の確認事項は?

完成建物の基礎部分のチェックポイントは?@

完成している建物の基礎部分をチェックするなんて
できるのだろうかと思いますよね。

 

工事途中やこれから工事が始まる物件なら、
工事の進捗に合わせて
建物の出来をチェックしていけばよいわけです。

完成建物の基礎部分のチェックポイントは?A

でも、すでに完成している建物の場合は、
そうはいきませんからね。

 

実際、重要ポイントはすべて隠れているのですから、
建築途中の状況も、施工業者の質も
判断することは不可能です。

 

とはいえ、そいった物件でも、基本事項を確認することで、
良い物件かどうかを判断することはできるんですよ。

完成建物の基礎部分のチェック方法は?

具体的には、販売会社に
完成物件の基礎伏図を提出してもらって、
現地で確認を行うのです。

 

確認の際には、次の用具を持っていきましょう。

■懐中電灯
■スコップ
■カメラ
■メモ帳
■方位磁石
■鉄筋
・1m程度のもの。
・割栗石が敷き詰めてあるか、地面を刺して確認します。
・施工されていれば鉄筋は刺さりません。
■メジャー
■水準器(水平器)
■軍手
■ヘルメット...など

 

まず初めは、フーチングのチェックですね。

 

基礎の外側を掘って、
基礎からフーチングの終わり部分のサイズを確認します。

 

もしもフーチングのサイズが図面通りでなかったら、
違う場所のフーチングもチェックするようにしてくださいね。

 

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基礎周りの亀裂やひび割れのチェック方法は?

次に、基礎周りを外側から見回り、
亀裂やひび割れがないかどうかを調べます。

 

もしもひび割れに名刺が刺さるようでしたら
要注意物件ですよ。

 

基礎周りが終了したら、
室内から床下をチェックしてください。

 

もし床下に建築ゴミが放置されていたら、
その場で契約は断った方が無難ですね。

 

というのは、建築途中に出たゴミを、
買主の見えない場所に放置していく職人も少なくないわけで、
こうした物件は、欠陥住宅の可能性が高いからです。

 

ゴミがなく、きれいにならしてある場合は、
床下に入ってゆっくり見回してみます。

 

基礎の表面に亀裂やひび割れがないか、
床下調湿※はどうかをチェックして、
各ポイントの写真を撮っておくようにしてくださいね。

 

また、床下は狭くて突起物も多いですから
注意してくださいね。

 

写真を一通り取り終えたら、速やかに床下から出ます。

 

デジカメやビデオであれば、
ここですぐに写真をチェックできますよね。

 

それから、販売会社に、工事中の施行日誌と写真を
提出してもらって確認することも忘れずに行いましょう。

 

それから、施工日誌には、
工事中の状況が記載されているんですよね。

 

基礎コンクリートを打設してから仮枠を外すまでの期間が、
2〜3日程度でしたら、コンクリートの強度も出ないので、
このような物件はパスしたほうが無難ですね。

 

通常、仮枠は、
一週間以上経過してからでないと外しませんので。

 

なお、施工日誌の提出が困難な場合は、
おおまかな工事日程を書面で提出してもらい、
工事現場の近隣で裏付けを取ることもできるんですよ。

 

※湿り気の強い物件の場合、シロアリが発生したり、カビのもとになりやすいです。

 

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