住宅改修/福祉住環境コーディネーターとは?

加齢による身体機能の低下と住宅改修

少子高齢化が叫ばれて久しいです。

 

長年住み慣れた愛着のあるマイホームも、
家族の老いとともに、そのままでは暮らしにくいため、
いつかは住宅改修の時期が来るのですよね。

 

もちろん、建物の劣化や破損が原因で
修繕を行う必要に迫られるケースもあるでしょう。

 

でも、家族の加齢や身体機能の変化が見られたときには、
適時適切に対応したいところです。

具体的な加齢による身体機能の低下と住宅改修

具体的には、加齢や身体機能の変化に伴い、
次のような住宅改修の希望が出てきたり
必要が生じたりします。

■廊下を車椅子が通れる幅に
■廊下や階段、トイレに手すりをつけたい
■段差をなくしたい...など

 

最も重要なことは、
個々の家庭やニーズにあった効率的な改修なんですよね。

 

しかしながら、これまではいざとなると、
どこに相談したらよいのかはっきりしないということがありました。

 

単なる住宅改修やリフォームとはわけが違いますからね。

 

建設業者は福祉の専門家ではありませんから…。

 

もちろん
現時点での使いにくい箇所を改修することはできますが、
病気の進行状況を考慮して、先々の改修も視野に入れる、
ということは難しくなりますよね。

 

一方、介護の専門職でも、
住宅や建築についての知識が乏しい人も少なくないわけで、
その場合には、
その家の工法に適した改修方法はわかりませんよね。

 

こうした状況を改善するための
住環境整備の重要性というものが、
最近になってようやく理解されてきましたんですよね。

 

在宅時間が長くなる高齢者が
安心して暮らせる家が理想的ですね。

 

加齢によって身体機能が低下していくほど、
住環境の整備が求められる、
といってもよいのかもしれませんからね。

 

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福祉住環境コーディネーターとは?

福祉住環境コーディネーター
という資格があるのをご存知ですか?

 

福祉住環境コーディネーターというのは、前述のように、
住宅改修が必要な人と、実際の改修を行う人の間に立ち、
相談やアドバイスを行える人材が求められる中で生まれた
資格なんですよね。

 

この福祉住環境コーディネーターの目的は、
「生活の基盤=住宅」ということを柱に、
医療、福祉、建築などに関する知識を身に付けること
にあるのですよね。

 

またそれだけでなく、介護に関するサービスや制度の活用、
住宅についての問題点やニーズを発見し、
各専門職と連携をとりながら、

 

具体的な事例に対して
適切に対処することにあったりもするんですよね。

 

こうした意義のある福祉住環境コーディネーターですが、
実は1999年5月に東京商工会議所が認定試験を始めた
まだ新しい資格なんです。

 

資格試験は、年3回程度、
各地方の商工会議所主催で行われています。

 

ちなみに、2002年からは、これまでの2、3級に加え、
1級の試験も始まっているんですよね。

 

なお、2001年1月には厚生労働省から、介護保険で
住宅改修費用の助成を受ける場合の理由書作成を、
福祉住環境コーディネーター2級にも
認める通達がありました。

 

福祉住環境コーディネーターは
人数はまだそれほど多くはありませんが、

 

ケアマネジャーやホームヘルパー有資格者が、
現場での必要性から
この資格を取得するケースが多いようですね。

 

有資格者が増えることにより、その意義と業務範囲が
周知されるようになるといいですよね。

 

今後の活躍を大いに期待したいところですね。

 

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