管理組合の預金通帳と銀行印は管理会社に預けてはいけない?

管理会社は何をしてくれるの?@

管理組合とは何ぞやというのは前述したとおりですが、
管理会社が何をするところなのかについても
ぜひ知っておいて欲しいですね。

 

管理組合と2人3脚で
マンションの運営にあたるスペシャリストといえるのが、
この管理会社なんですよね。

管理会社は何をしてくれるの?A

この管理組合は、マンションの維持管理にとって
非常に重要な役割を担っているわけです。

 

実際、管理会社の平均的な業務内容としては、
以下のものがありますので、
覚えておいて欲しいなと思います。

管理会社の平均的な業務内容とは?

実際、管理会社の平均的な業務内容としては、
次のようなことがあげられるのですよね。

■セキュリティ
■理事会のサポート
■修繕計画の作成
■積み立て金の資産運用
■日常清掃
■建物のメンテナンス
■管理費の徴収...など

 

これらの業務の中でも特に重要なことは、
何年経過しても、建物の修繕に必要な費用を
区分所有者に追加負担させることなく、積立金の運用のみで
十分乗り切れるような計画を実行していくことなんです。

 

もちろん、
管理費の徴収や日常の清掃業務も大切なんですが、

 

建物を修繕する際、
区分所有者に新たな負担が及ぶような管理会社ですと、
このような日常業務すら
安心て任せることはできないからですね。

 

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よいマンション管理会社と付き合うには?

管理会社といっても色々ですから、できれば評判の良い
管理会社とお付き合いしたいですよね。

 

さて、平成11年2月に行われた衆議院予算委員会の席で、
当時の建設大臣が「管理会社のランク付け」
という案が出されたんですよね。

 

このランク付けの方法は、
会社の管理実績や資産状況(売上状況)、
社員のマンション管理士資格取得者の数など、
実際の業務経験と会社の安定度がポイントになるようです。

 

しかしながら、ランクが上位の管理会社に
管理業務を委託していれば問題ないかといえば、
必ずしもそうとは言い切れないのですよね。

 

というのは、マンションの維持管理というのは、
器のみの問題ではなく、そのマンションの住人との
接点を大切にする必要があるからなんです。

 

たとえ会社の資産が多く、
マンション管理士の有資格者が多くても、
最終的には、マンションの住人と接する管理会社の
直接の担当者の人間性が重要ですからね。

 

マンションの問題というのは、建造物のメンテナンスから、
住民間のトラブルまで幅広いわけで、
住民(区分所有者)と管理会社との信頼関係が大切だ
ということですね。

 

※マンション管理士
…専門知識を持って管理組合の運営や建物の問題点、管理等に関して、区分所有者に助言、援助、指導することができるスペシャリストです。国土交通省が行っている試験に合格するとマンション管理士として登録されます。

 

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管理組合の預金通帳と銀行印は管理会社に預けてはいけない?

管理会社の業務の中には、
管理費や積立金の徴収というのがあるんですよね。

 

こうした業務を簡単に行うために、
管理会社が管理組合の預金通帳と銀行印を
預かるケースが結構あるのです。

 

実際、管理会社から、
「もしものことがあったら一大事なので、当社で保管致します」
と言われてしまうと、ついつい納得させられてしまうのも
無理のないことかもしれませんね。

 

しかしながら、管理会社にマンションの積立金すべてを預けて、
そこの社員が持ち逃げしたり、または不景気の煽りを受けて
管理会社が倒産でもしてしまったら大変なことになりますよね。

 

万が一倒産してしまったら、
債権者にマンションの積立金を差し押さえられてしまったり、
倒産を免れるための資金流用などということもあり得るのですから。

 

よって、景気の先行きが不透明な昨今、
管理組合の通帳と印鑑は、絶対に管理会社に預けないで、
理事長と理事や監事などで手分けして
きちんと保管しておいたほうが安心ですね。

 

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