小規模マンションの長期修繕計画に注意!

小規模マンションを買うときは販売総戸数をチェック?@

一生にそうはない高額な買い物と言われるマイホームですから、
やはり購入に当たっては慎重に選びたいですよね。

 

分譲マンションを選択する際にも
色々と気を付けるところがあるわけですが、
まずは販売総戸数をきちんとチェックする必要があります。

小規模マンションを買うときは販売総戸数をチェック?A

というのは、大規模修繕というものが
入居後10年程度で行われるわけですが、
それにかかる費用は、
マンションの規模に応じて変わってくるからなんですね。

 

なので、住居の数によっては、修繕費の負担が多くなることも
考慮しておかなければならないのですよね。

小規模マンションを買うときは長期修繕計画に注意?

さて、マンションに長期にわたり快適に住むには、
日頃のメンテナンスがとても重要だというのは周知のとおりです。

 

日常的に補修できないような外壁塗装や配管の調査、
不具合箇所の改修、屋上防水工事などについては、
入居後10年程度のサイクルで大規模修繕を徹底的に行い、
建物をリフレッシュさせる必要がありますからね。

 

とはいえ、こうした修繕はかなり大がかりな工事になりますので、
経費も膨大になりがちなんですよね。

 

例えば、10階建て100世帯程度のマンションですと、
防水工事の費用のみでも500万円程度が見込まれるわけです。

 

もちろん、建物の形状や規模によっても変わってきますが、
修繕費用全体の平均は、
1,000万円を超えると言われているんですよ。

 

こうした費用は、
入居時の一時払いと毎月の修繕積立金によって、修繕時には
個人負担がないように計画されているはずなんですけどね…。

 

しかしながら、修繕時期までに積み立て修繕金が
必要な金額に満たない場合もありますので、
工事の始まる前に臨時総会を開いて、各住戸に
負担金の拠出を求めることになるケースもあるわけなんですね。

 

住宅ローンと積み立て修繕金を支払っているうえ、
さらにそれ以上の負担を求められるのは、
何だか腑に落ちない気もしますよね。

 

景気の先行きがまだまだ不透明な今のご時世、
余分なお金を持っている人など
なかなかいないのではないでしょうか。

 

ましてや、販売会社が契約時に決めた積み立て修繕金は
毎月きちんと納めているわけですから、
新たな負担増を求められて、
納得がいかない人も出てくるはずですよね。

 

それでもどうしても資金が足りなくて、
新たな支出にも応じられない、という声の方が多いようなら、
修繕を見送るほかない
という結論になってしまいがちなんですよね。

 

そもそも、このような事態になってしまったのには、
次のような原因が考えられるわけです。

■預金金利が暴落した
■管理会社の作成した修繕積立計画がまずかった。
■予定入居者数に満たなかったことから、積立金が予定通りに集まらなかった。...など

 

ちなみに、最近、50世帯以下の小規模マンションの
積み立て金不足によるトラブルが目立っているそうですから
注意が必要ですね。

 

大規模修繕は、建物を維持し財産を守るために、
どのマンションでも行うものなのです。

 

そのときに負担を強いられることのないよう、
50世帯以下の小規模マンションを買う際には、
特に修繕積立計画の十分な説明を求めるようにしたいですね。

 

具体的には、もしも積立金が不足したときの対応を
販売会社に確認しておきましょう。

 

なお、毎年、管理会社や販売会社が計画の見直しを行い、
不測の事態が起きないようにしているなど、
具体的な対応が確認できないマンションだったら、
買うのはやめておいた方が無難ですね。

 

※大規模修繕
…購入時には、修繕の時期を予測して計画を立ててはいますが、景気や物価により予測が大幅にはずれることもあるので、管理組合では適時計画の見直しを行っています。

 

※個人負担
…大規模修繕の経費が、毎月積み立てている修繕費のみでは不足する場合、区分所有者に使請求されるものです。

 

※臨時総会
…緊急な議案に対処するべく、区分所有法で規定された総会のことです。※修繕積立計画…大規模修繕に必要な費用と、その時期を予測して計画を立てるものです。

 

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