FRPとは
どのようなもの?
FRPというのは、
ガラス繊維に不飽和ポリエステル樹脂などを混入させて
硬化形成した強化プラスチック材の略称です。
このFRPのメリットとしては、次のようなことがあげられます。
■断熱性に優れていること
■化学薬品などに対して耐食性もあること
■安価に成型が可能であること
■サビの問題がない
■鋼材と比べて軽量であり取り扱いやすい...など
FRPは
どこに使用されているの?
上記の理由から、FRPは、
自由なデザインを作り出すことに適しています。
こうしたこともあって、
マンションなどの集合住宅の受水槽やユニットバス、
浴槽などに多く用いられています。
とはいえ、FRPは光透過性があるので、
FRP製の受水槽は、
内部に藻類の発生による汚染の可能性もあり、
定期的な受水槽の清掃が必要になります。
塩ビライニング鋼管とは
どのようなもの?
塩ビライニング鋼管は、正式には
「硬質塩化ビニールライニング鋼管」といいます。
具体的に言うと、給水管や排水管などに用いられる
配管用炭素鋼管の黒管
あるいは水道用亜鉛メッキ鋼管の内側に、
硬質塩化ビニール樹脂をライニング※した
パイプのことをいいます。
また、ライニング鋼管の外面に
硬質塩化ビニルを被覆して3層構造としたパイプもあります。
※ライニングとは、もともと裏地や裏張りを意味し、サビの防止や耐薬品性を考慮して、パイプの内側を被膜、すなわちコーティングすることです。
塩ビライニング鋼管の
メリットは?
塩ビライニング鋼管には、次のようなメリットがあります。
■衝撃や温度変化による亀裂や破損の心配がない。
■内部のライニング層は、硬質塩化ビニル樹脂なので、衛生的に優れ、耐食性がありサビが発生しにくい。
■外部から受ける様々な荷重に対しては、鋼管の強度を発揮し、変形しにくい。
かつては、水道管に亜鉛メッキ鋼管が使われていましたが、
塩ビライニング鋼管は比較的安価であることもあって、
現在では、中・高層建築物の給水・空調・排水管や、
敷地内地中埋設の給水・消火管など、
屋内外を問わず広く利用されています。
とはいえ、施行には手間がかかりますし、
接続部分や切断面、外面の傷には
防食加工を施す必要がありますので注意は必要です。